テーマ編
うたと文学「童謡、恋うた、流行歌」ほか
「歌は世につれ、世は歌につれ」――歌はその時代を映し出す鏡である。それぞれの時代、それぞれの土地で歌い継がれた名歌があった。いにしえの相聞歌から、四季の歌、子供の歌、そして流行歌や映画音楽など、いずれも文学との関わりは深い。放送作家・永六輔、作家・片岡義男、作曲家・都倉俊一らが、「うたと文学」に託された時代の心を抽出する。
いつの世も歌は時代の心を表現してきた。/佐佐木幸綱(歌人・早稲田大学教授)
相聞歌はどううたわれたか/佐佐木幸綱
白族の恋歌/工藤 隆(大東文化大学教授)
歌謡曲の男と女/都倉俊一(作曲家)
失われた子どもの歌/永 六輔(放送作家)
童謡の詩人たち/植山俊宏(京都教育大学助教授)
<センター>童謡の誕生、童謡百選、日本の主な童謡碑/植山俊宏
映画と歌が親しかった時代/川本三郎(評論家)
カントリー&ウェスタンの愛の歌/片岡義男(作家)
カントリー音楽の流れ/菅原千代志(写真家)
現代の若者と歌/ドリアン助川(詩人)
ビートルズの受容/三井 徹(金沢大学教授)
『おもろさうし』の恋歌/古橋信孝(武蔵大学教授)
顔で笑って、心で泣いて/田之倉 稔(演劇評論家・静岡県立大学教授)
文学小事典
男うた女うた80 古い日本の音/馬場あき子(歌人)
文学を旅する80 千駄木/小松健一(フォトジャーナリスト)
マンガ 超誤訳・世界文学全集80 こどもの歌/高橋春男
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)