テーマ編
日本文学の現在
村上春樹の『ノルウェイの森』は韓国でベストセラーになり、吉本ばななの『キッチン』はイタリアでたくさんの女性読者の共感を呼びました。彼らの小説はなぜ海を越えることができたのか。戦後文学が歩んだ道を顧みて、今後の可能性を探ります。
普遍的であろうとしたポスト戦後文学は、海の向こうでも共感を呼んだ。/川村 湊(文芸批評家、法政大学教授)
中上健次
「路地」から、普遍の世界へ/川村 湊
村上龍作品による世界一周/柘植光彦(専修大学教授)
80年代文学
ポストモダンは何をもたらしたか/清水良典(文芸批評家、愛知淑徳短期大学助教授)
辻邦生
本の小説、小説の本/菅野昭正(白百合女子大学教授)
<センター>「君たちは崩れ去るだろう」──1983年の予言/川村 湊
村上春樹
寓話としての「アンダーグラウンド」/川村 湊
もっと軽く、より薄く/清水良典
筒井康隆
笑犬楼ワールドの全容/柘植光彦
二世作家
親の背を見てもの書きに/小笠原賢二(文芸評論家)
宮本輝、宮尾登美子
しみじみと、物語/栗坪良樹(青山女子短期大学教授)
河野多恵子
抑圧された性の情念/与那覇恵子(東洋英和女学院大学教授)
ヒズミからの出発/切通理作(作家)
文学小事典
男うた女うた100 来ない恋人/佐佐木幸綱(歌人)
文学を旅する100 小倉/小松健一(フォトジャーナリスト)
マンガ 超誤訳・世界文学全集100 限りなく題名に近い…/高橋春男
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)