中国編
「司馬遷、司馬光」ほか
<歴史家の登場>
中国には天下統一を夢見た者たちの無数のドラマがあります。それらは司馬遷の『史記』などに記されて歴史となり、後世に伝わりました。自らも波乱に富んだ人生を送った歴史家たちが人生をかけて綴った歴史書に、中国の神髄が見えてきます。
歴史をつづる営みは、むかしも今も生命がけ。司馬遷しかり李贄しかり。/蠣波 護る(京都大学名誉教授)
司馬遷、班固
永遠のライバル/佐原康夫(奈良女子大学教授)
司馬光
精力、この書に尽く/木田知生(龍谷大学教授)
『建康実録』 冷遇の書/安田二郎(東北大学教授)
『春秋』『戦国策』
たった一行の記録/松井嘉徳(島根大学教授)
<センター>歴代皇帝批判/蠣波 護
朱熹(朱子)
埃をかぶった教科書/中砂明徳(京都大学助教授)
李贄(李卓吾)
価値ある「異端」/森 正夫(愛知県立大学学長)
「食貨志」「貨殖伝」
儒学に負けた経済/山田勝芳(東北大学教授)
劉知幾、章学誠
史学の領分/井上 進(名古屋大学教授)
『洛陽伽藍記』我が青春の都/氣賀澤保規(明治大学教授)
『十八史略』まずはこの本から/愛宕 元(京都大学教授)
文学小事典
男うた女うた103 松風のひびき/馬場あき子(歌人)
文学を旅する103 ロンドン/小松健一(フォトジャーナリスト)
マンガ 超誤訳・世界文学全集103 史記/高橋春男
書物との付き合い史7 昼は書誌学会会長、夜は偽作者/高宮利行(慶應義塾大学教授)
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)