アジア・アフリカ・オセアニア編
「金東仁、金史良、朴景利」ほか
<韓国・朝鮮の文学II>
創氏改名などの暗黒時代、朝鮮文学の水準は最も高まりました。金東仁、李孝石、尹東柱などがいまも読み継がれる名作を発表。解放から分断国家に至る混乱期の傷跡を引きずる作家、新時代を切り開く群像を紹介します。
暗黒の時を超え、南北に引き裂かれた人びとの描き出す闇と光。/安宇植(桜美林大学教授)
金東仁
朝鮮の近代短編小説の確立/波田野節子(県立新潟女子短期大学教授)
李孝石
風土を幻想的に織り込む/三枝壽勝(東京外国語大学教授)
金史良
在日朝鮮人文学の祖型/李恢成(作家)
崔仁勲
南北に引き裂かれた悲劇/梁石日(作家)
尹東柱
「一点の恥なきことを」/大村益夫(早稲田大学教授)
抵抗詩人の系譜/金時鐘(詩人)
<センター>両班の住まい/西垣安比古(京都大学助教授)
朴景利
日本論として書かれた小説/チョン・ヒョンギ(文芸評論家・韓国=延世大学教授)
韓国の現代詩を読む/藤井貞和(詩人・東京大学教授)
北朝鮮の文学/安宇植
80~90年代の作家たち
多様な現代韓国社会の文学/川村 湊(文芸評論家・法政大学教授)
韓国映画と文学/石坂浩一(フェリス女学院大学講師)
朴婉緒、ウン・ヒギョンほか
現代韓国の女性作家たち/青柳優子(韓国=韓一長神大学教授)
文学小事典/芹川哲世(二松学舎大学教授)
男うた女うた112 遠い船歌/佐佐木幸綱(歌人)
文学を旅する112 勝山町/川本三郎(評論家)
マンガ 超誤訳・世界文学全集112 純文学/高橋春男
書物との付き合い史15 鵞ペンの作り方 高宮利行(慶應義塾大学教授)
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)