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820円(本体価格)/902円(税込価格)
たった一つの誤解からすれ違う大店の夫婦(「女、ふたり」)、集金した金を持ったまま消えた紙問屋の長男と店を守るその弟(「まききら」)、江戸から駿府に向かう船に乗り合わせた旧幕臣とその家族(「船出」)など5編。感動の傑作短編集。
800円(本体価格)/880円(税込価格)
ベルエイドの少年兵エルシアは、自らをとらえた敵国ハラの兵士に語りかける。絵が得意なハラの少年ファルドと過ごしたあの日々のことを……。架空の世界を舞台に、主人公が戦場に出るまでの物語を、美しく、そして苛烈に描く。著者渾身の一冊!
700円(本体価格)/770円(税込価格)
吹奏楽はもうやらない、と決めてたはずなのに――。 自分から手をのばせば、世界はこんなにも弾けてる。「バッテリー」に並ぶきらめく青春小説、誕生! 女子高生の揺れ動く気持ちをていねいに描いた、長編ストーリー。 【あらすじ】 入学式の朝、”高校では吹奏楽部にはもう入らない”と相野美由は心に決めていた。しかし大人びた久樹さんや人懐っこい菰池くんとの出会いがその気持ちを徐々に変えていき……。新しい世界の扉を開けたばかりの16歳のゆれる胸の内を、にぎやかに、キュートに描く。元気の出る青春小説。 ◇解説・北村浩子  ◇装画・志村貴子 【目次】 第一章 美由の春 第二章 始まりの予感 第三章 いろんなこと 第四章 風と光と雨と 第五章 小さな朝 第六章 まもなくの夏 第七章 光に手をかざして
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
囚われの身であるベル・エイドの青年Lは敵国ハラの兵士に語り聞かせる、かつてハラの友人ファルドと過ごした日々のことを──。少年が武官養成校を経て戦場に出るまでを描く物語。反響を呼んだ新聞連載の表題作に、対となる中編を加えた鮮烈な小説集。
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
吹奏楽部には入らないと、高校の入学式で美由は心に決めていた。だがクール女子の久樹、優しい菰池ら同級生との出会いが美由の気持ちを溶かし……。人と繋がり、好きなことを再び始めるまでの16歳の心情を丁寧に描く。すがすがしくキュートな青春小説。
540円(本体価格)/594円(税込価格)
江戸から西に一八〇里の嵯浪藩で代々勘定奉行を務める西野家。一人娘で小太刀の名手である紀江は、父の弟子の青年にほのかな想いを寄せる。別の弟子と夫婦になった後も彼のことを忘れられぬ紀江だが、うしろめたさに苦しみながらも少しずつ夫と共に笑い合えるようになっていく。しかしある朝、思いもよらぬ事実が……。著者は『弥勒の月』『東雲の途』や、『燦』シリーズで時代小説家としても高い評価を受けるあさのあつこ。武士の家の娘として強く生きた女性を主人公に、人生のままならなさや真の愛情の意味を、四季や剣のみずみずしい描写とともにしっとりと描く傑作時代小説。
1400円(本体価格)/1540円(税込価格)
 小太刀の名手である紀江は、藤倉勝之進を婿に迎えるが、かつて思いを寄せていた三和十之介への募る思いを消し去ることはできなかった。やがて、父の死をきっかけに夫が自分を避け始めるが、それは自らの業の深さゆえと自分を責めるしかなかった。しかし、ある朝、何者かに斬られ、血まみれとなった勝之進が告げたのは、藩内に蠢く禍々しい策謀の真実だった! 今さらながら夫への献身を誓い、小太刀を手にした紀江だが……。男女の悲哀を描く、感動の時代小説。