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600円(本体価格)/660円(税込価格)
「伯爵の後継者を監視せよ――」

昭和5年。
大衆文化が花開く一方で、華族たちのあらゆる醜聞が世間をさわがせていた時代。不良華族の素行を監視・調査する機関が宮内省に存在した。

藤巻虎弥太(ふじまきこやた)は、表向きはやんごとなき方々御用達の料亭給仕だが、裏の顔は宮内省宗秩寮(くないしょうそうしつりょう)幹部・御園尾(みそのお)男爵の密偵だ。
華族のスキャンダルのもみ消しや、厄介事の肩代わりが日常だが、御園尾に命じられ、石蕗(つわぶき)伯爵家にもぐりこみ、若き次期当主・春衝(はるひら)を調べることになる。春衝は、政治にも商売にも興味がなく、清や明王朝の品々や美食を愛でることが趣味の、変わり者だった。
監視が続く中、春衝が手に入れた西太后の遺品といわれる「鼻煙壺」が、虎弥太と春衝たちを血なまぐさい事件に巻き込んでいく。

不良華族の連続猟奇殺人事件、鼻煙壺を追う「亡霊」たち、大陸で落命した若き子爵の死の理由……
謎と謎が絡み合い、真実は春の宵にまぎれていく――。
帝都・昭和ロマンサスペンス!
1000円(本体価格)/1100円(税込価格)
書店員さん絶賛の人気コミック『図書館の主』が遂に小説化!! 小説を担当するのは、『四龍島シリーズ』のヒットで知られる真堂樹。
私設「タチアオイ児童図書館」の名物司書・御子柴は一流の児童書ソムリエ。惜しむらくは、その無愛想さ。だが、そんな彼のもとへ、日常に息詰まり悩みを抱えた人々が、癒しの一冊を求めて訪れる…
今回のノベライズでは、コミックでは語られていない、タチアオイ児童図書館の誕生秘話が描かれる──
とある冬の日、タチアオイ図書館でいつものように和む皆のところに、黒服姿の小手川オーナーが姿をあらわした。彼女から宮本は、図書館がいまの場所に開かれたいきさつを聞くことになる。それは、三年と半年まえのこと。小手川葵から私立図書館の運営を依頼された御子柴は、いったんは申し出を断ったものの、あらためて引き受けることとなっていた。当然、設立場所の選定からまかせたい、と葵から言われ、御子柴はいつも駅までの通勤途中に通りかかる道すじの、閉鎖された児童館に目をとめる。そこは、かつて篤志家から街に貸与されていた土地に公民館の別館として営まれていた児童館であった……
図書館を訪れる人々に有名、無名を問わず、その人に合った児童書を紹介しながら癒しを与えていく、本を愛するすべての人たちへ贈る珠玉の物語。タチアオイで働く、いつもの面々の意外な素顔がのぞけるオリジナルノベル。