キーワード入力値
該当数は 2 件、全 1 ページです。
キーワード
キーワードからさらに絞り込んで検索
詳細条件設定
条件設定する
ISBN ハイフンを入れず半角でご記入ください
発売日
販売状況
電子書籍
カテゴリ
ジャンル
980円(本体価格)/1078円(税込価格)
国民的作家から、戦犯へ。激しい非難の中で、なぜ彼は書き続けたのか。中国戦線の戦場で芥川賞を受賞し、戦闘ばかりではない戦場での兵士の日常を描いた『麦と兵隊』で国民的作家となった火野葦平。敗戦後、彼を待っていたのは、「戦後日本社会」という二つ目の戦場だった。戦争に狂奔した人々が、敗戦を境に一変し、平和を祈りアメリカを礼賛し、自分を非難する。そんな中で、火野は書き続けることを選び、そして――。表現者と戦争・国家・社会を見つめなおす渾身のノンフィクション。 目次 プロローグ ふたつの戦場 第一章 戦争作家、誕生 第二章 日中メディア戦争 第三章 ペン部隊、戦場をめぐる 第四章「大東亜」のなかで 第五章 行き着いた疑問 第六章 第二の戦場 エピローグ ふたつの言葉
860円(本体価格)/946円(税込価格)
戦争末期の福岡に、特攻の帰還兵が収容された「振武寮」という施設があった。 外出は一切禁止、「卑怯者、死んだ連中に申し訳ないと思わないのか」「そんなに死ぬのがいやか」など、屈辱的な言葉を連日投げかけられ、竹刀で滅多打ちにされる。幽閉生活の中で、兵士たちは「自分たち特攻帰還者は生きていてはいけない存在なのだ、次は絶対に死んでみせる」、そう思わせるための精神教育をする施設である。 著者の大貫健一郎氏は、ここに実際に幽閉されていた特攻隊員の生き残りの一人である。特攻隊員として出撃するまでの苦しみ、将来の夢を持ったまま亡くなった戦友たちの無念、特攻作戦そのものへの疑問。そして戦後を生き続ける苦悩。決して美化してはいけない、「特攻」を経験した元兵士の貴重な記録。 二本のテレビドキュメンタリー(ETV特集『許されなかった帰還〜福岡・特攻隊振武寮〜』、NHKスペシャル『学徒兵 許されざる帰還〜陸軍特攻隊の悲劇〜』)の書籍化。