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1800円(本体価格)/1980円(税込価格)
 幕末に長崎・出島を訪れたドイツ人シーボルトは当時の日本人の暮らしを物語るさまざまな文物を蒐集し、オランダやドイツに送っていた。そのシーボルトは文政9年(1823)、オランダ商館長の江戸参内に加わり、同行した長崎の絵師・川原慶賀に旅の途次で出会う庶民の姿を画帳に描かせていた。
 深編み笠の虚無僧、上半身裸の覗き眼鏡師、厚化粧の花魁、編み笠に三味線を持つ鳥追い、蓑を着た農夫、笛を吹いて歩く按摩、渡し守、海女、修験者、力士、琵琶法師、僧侶、髪結い……極彩色で描かれたこれら109人の姿は、江戸時代末期の社会の実像をいきいきとよみがえらせ、社会史・風俗史の貴重な資料ともなっている。
 この貴重な画帳は、シーボルトの二度目の来日のおりのコレクションの一部で、紙や絵の具はオランダ政府から支給され、完成後にオランダへ送られた。この画帳を含むシーボルト二度目の来日時の7000点の蒐集品は、ミュンヘン五大陸博物館が所蔵して21世紀の今日まで伝わっている。
 古き日本人の姿を今によみがえらせる、この画帳を含む同博物館の所蔵品は、今回里帰りして2016年から翌年にかけて「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」として日本各地で巡回展示される。日程は2016年7月から国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)、同9月から東京都江戸東京博物館、2017年に長崎歴史文化博物館、名古屋市博物館、国立民族学博物館(大阪府吹田市)の予定。この画帳も展示されるが画帳で綴じられているため実物全体を見ることができず、本書によってその全容を間近に見ることができる。
1200円(本体価格)/1320円(税込価格)
ペリー来航の50年前、アメリカ船が来ていた?持ち帰った日本製輸出用漆器や陶器、新聞紙上の日本情報、明治期にモースが集めた生き人形。アメリカ人の目に映った初期の日本人像を、現地で集めた膨大な資料から再現する。