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1800円(本体価格)/1980円(税込価格)
85歳超えの退役海女たちは、後進の若者のために潜った海の海図作成に余念がない。カジメやアワビ、海底に突き刺ささる戦時の沈没船、水産大学校出の孫や嫁からきく天皇海山列と春の七草海山……円熟した作家による老女と潜水艦の異色冒険小説。
680円(本体価格)/748円(税込価格)
子宮体がんを告知された主人公は、放射線センターでエックス線照射を受ける。治療法に反対する娘、肺がん闘病中の元同僚、放射線宿酔の夢に現れる今は亡き女性たち。数々の文学賞に輝く著者による、実体験をもとに病と魂の変容をめぐる傑作長編。
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
東日本大震災から数日後、作家の村田喜代子さんの体には子宮体ガンが発見された。本作はその後の治療の日々の実体験をもとに、地上の災厄と、我が身に巣くう病がもたらす、数奇な魂の変容を描いた傑作長編小説。
作者の分身的存在である「わたし」は、九州の最南端の地の放射線センターで、子宮体ガン治療のため、1カ月間の特殊なエックス線照射を受けている。一日一回数分間の照射が終わると、「わたし」は借りているウィークリーマンションに戻るだけの日々である。エックス線による体の消耗は少しずつ進み、滞在しているこの町は、火山の度重なる噴火で灰の臭いが充満している。
「わたし」の治療中の慰安は、図書館に勤めていた時の元同僚で、退職後、肺ガンで闘病中の八鳥誠である。脳や骨盤に転移したこのガン友達から、「わたし」は携帯電話で種子島のロケット打ち上げの光景を聞き、体は日増しに消耗しながらも心は虚空の高みへ飛ぶことができた。
滞在型のエックス線治療には、全国からガン患者がやって来る。「わたし」はそんな人々と治療の合間に火山を見に行く。噴煙を吐く火口を背景に、病でこの地に来て出会った患者たちは記念写真を撮る。永遠の一瞬が収められる。やがて八鳥は亡くなり、放射線センターのガン仲間も一人また一人と、照射を終えて去って行く。そんな「わたし」の放射線宿酔の夢にあらわれるのは、祖母や大叔母など今は亡き女性たちである。
見えない光線に焼かれる一カ月の間に織りなす生者と死者たち。人間の体内のガン細胞から広大な宇宙まで、未曽有の3・11の災厄と病の狭間で女性作家の比類無い感性がとらえた前人未到の問題作。
680円(本体価格)/748円(税込価格)
「がむしゃらに書いても、我流が身につくだけで、他人には通用しない。まず良い文章を読むこと。それから書くこと。そしてまた読む。比重は四分六。読むほうが六である」小学生の名作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちがインターネットで闘わせる愉快で過激な文明論まで、さまざまなテキストの面白さを味わい、そして書く。大学で開かれた、極めて実践的な文章講座。名文、迷文揃いの学生の実作例への著者のコメントが光る。
620円(本体価格)/682円(税込価格)
単行本刊行時には書評・インタビューでとりあげられ、中高年向け雑誌で話題になった著書の文庫化。
昭和・平成の上昇期を生きてきて、老い方を知らない団塊世代の共働き夫婦。その夫を襲った動脈瘤破裂の危機。ふいの病は三十数年連れ添った夫婦の暮らしをどのように変えるのか? 妻は手術拒否する夫を抱え、湯治や食事療法をしながら二人三脚の日々をおくり、硫黄噴く北の岩盤浴の地へ。伴侶の病、生と性をみつめ、人間の不可思議な「体」と「心」の奇妙な深淵に潜る、作者の新境地の長編小説。
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
 文章を書くことが苦手な人のために、芥川賞作家が教室を開きました。小学生の作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちの愉快で皮肉な文章など、名文のどこが面白いのかをあじわったうえで、生徒たちは実作し、著者がコメントする実践的な文章教室。
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
昭和・平成の上昇期を生きてきて、老い方を知らない団塊世代の共働き夫婦。その夫を襲った動脈瘤破裂の危機。銃口を突きつけられた者は、どう生きるのか?心臓をとめられても、人はなおかつ尊厳を保てるのか。大学被服科の教員の妻に、夜ごと逢いに来る夢の男。生への活路か、心中行きか。硫黄噴く北の岩盤浴の地へ舞台は流れる。人間の不可思議な「体」と「心」の深淵に潜る、作者、5年がかりの新境地。
800円(本体価格)/880円(税込価格)
「文章を書くのはむずかしい」「はがき一枚にも苦労する」――そんな“書けない”人の悩みや疑問を芥川賞作家がすっきり解決します! 夏目漱石や山下清、森茉莉、赤瀬川原平、橋本治などの例文を豊富に引用しながら、文章の書き方から楽しみ方まで教えてくれる、面白くて絶対役に立つ文章読本!《解説・池内紀》
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
犬と暮らすことは人生そのもの! 噛み癖のあるラブラドールを育てる傷だらけの日々、窓の下で飼い主の電話を盗み聞きする犬の人への濃い思い、犬の亡骸と仏間で添い寝した夜の思い出……本書は40歳を過ぎてから犬を飼い始めた小説家による、ユーモラスで滋味あふれる犬エッセイ集。愛犬との出会いと別れをかたり、式亭三馬や柳田國男を読んでは動物の死に思いをはせ、生き物を育てることの愛をつづる。
940円(本体価格)/1034円(税込価格)
美か?ゲテモノか?妖怪か?骨董に魅せられた3組の男女が、幻のお宝を追って、九州の山里から萩、ロンドン、フィレンツェへとさすらいの旅に出る……。モノ狂いか、人恋いか、美の蛙と道行きの、切なくておかしい「骨董小説」。
1900円(本体価格)/2090円(税込価格)
朝日新聞大好評連載小説の単行本化。骨董は美、妖怪、ゲテモノ?幻のお宝を追って、九州の山里から萩、ロンドン、フィレンツェへと、3組の男女がさすらい旅。モノ恋いか、人恋いか、美の蛙と道行きの切なくておかしい初の骨董小説。