分冊百科
週刊藤沢周平の世界
週刊藤沢周平の世界 17号
定価:586円(税込)
表紙:蓬田やすひろ/画
発売日:2007年3月8日
17号 
品切れ・再販未定

暗殺の年輪 竹光始末 又蔵の火

武家もの短編

抄録1 「暗殺の年輪」

理由の解らない、冷ややかな壁のようなものが、二人の間にはさまったとしか考えられなかった。

◆「暗殺の年輪」「竹光始末」「又蔵の火」「玄鳥」「花のあと」あらすじ/人物相関図
◆「又蔵の火」ストーリー・マップ

抄録2 「暗殺の年輪」

「これが、女の臀ひとつで命拾いしたという伜か。よう育った」

抄録3 「竹光始末」

訝しそうに顔を挙げた丹十郎の眼に、
邪悪な喜びに歪んだ、余吾善右衛門の顔が映った。

抄録4 「玄鳥」

つばめのおとずれは、少しの曖昧さもなく
夏の到来を告げる出来事でもあった。

関川夏央が読む『暗殺の年輪』

「明るさ」への回帰以前

◆歴史を知る

歴史上の「御家騒動」

福田千鶴

抄録5 「又蔵の火」

「そりゃあ無理だ」
と万次郎が言った。
「もう引返しが利かんなあ」

抄録6 「又蔵の火」

「土屋万次郎の弟が、兄の仇討をするぞ。
見届ける者はいないか」

抄録7 「花のあと」

「卒爾ながら……」
とその声が言っている。以登はおどろいて振りむいた。

◆絵で見る

大名行列

文・監修 原 史彦/イラスト 香川元太郎


◆歴史を知る

敵討の法と現実

氏家幹人

◆藤沢周平かわら版(17)

直木賞選評に見る藤沢作品


◆作品の舞台を訪ねる「暗殺の年輪」「又蔵の火」武家もの短編


◆文庫紹介


◆藤沢周平の面影

直木賞受賞の思い出

[連載]

藤沢文学を読み解く(17)

「人生」、ただ一度の恋

松本健一


江戸の暮らし基礎講座(17)

かぶき者の栄枯盛衰

竹内 誠


海坂の食卓(17)

里芋の煮付け

石塚 亮


藤沢周平 この一冊(17)

『蝉しぐれ』海坂藩は父の故郷

内田 樹


「熈代勝覧」を歩く(17)

室町三丁目・薬種問屋街

小澤 弘