日本はなぜ、アジアやラテンアメリカなど他の工業後進国と異なり、近代技術によって列強に対抗できたのか。19世紀半ば、鎖国下日本の在来の手工業、経済は、西欧工業経済にどのように絡まり、産業の近代を達成したのか。幕末の土壌にから育った製織・製鉄・造船の明治期主要工業技術の詳細な「物語」を追い、やがて対米戦争の突入で、その開発の成果が灰燼に帰すまで、地球史的な視点で「日本近代技術」像を描く。
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