たそがれ清兵衛
さえない藩士の意外な豪剣抄録1『たそがれ清兵衛』 下城の太鼓が鳴ると、井口清兵衛はすばやく手もとの書類を片づけ、詰所の誰よりも早く部屋を出た。 ◆あらすじ 抄録2『たそがれ清兵衛』 「おまえさま、今夜の豆腐汁は味がようござりますこと」 抄録3『たそがれ清兵衛』 「清兵衛、申してみろ。何かのぞみがあるだろう。かなえてやるぞ」 抄録4『たそがれ清兵衛』 そのときには、杉山の目くばせを受けた井口清兵衛が、風のように人びとの背後を走り抜けて、堀の背に迫っていた。 立松和平が読む『たそがれ清兵衛』 誰もが「たそがれ清兵衛」だ ◆歴史を知る 下級武士はなぜ貧乏だったのか 原 史彦 ◆絵で見る 武士の刑罰 イラスト・文 中西立太 抄録5『ど忘れ万六』 「あれは、ナニは……」 抄録6『ど忘れ万六』 「なに、貴様のような若僧を始末するのに、樋口万六、藩の手は借りぬ」 抄録7『祝い人助八』 「におうのは助八か」 抄録8『祝い人助八』 「波津どのさえよければ、この家に来てもらおうかと思うのだが……、いかがだろう」 | ◆歴史を知る 庄内三湯の歴史 前田光彦 ◆藤沢周平かわら版(4) 藤沢周平の故郷を歩く[少年編・その2] ◆作品の舞台を訪ねる『たそがれ清兵衛』 ◆文庫紹介 ◆藤沢周平の面影 物静かな教養人 金田明夫 [連載] 藤沢文学を読み解く(4) 「剣客」それぞれの人生 松本健一 江戸の暮らし基礎講座(4) 江戸の貨幣制度 竹内 誠 海坂の食卓(4) カラゲの甘煮 石塚 亮 藤沢周平 この一冊(4) 『たそがれ清兵衛』 現代人の生き様を土台に 河合隼雄 「熈代勝覧」を歩く(4) 通白銀町の木戸と桐油合羽問屋 小澤 弘 綴じ込み付録 蓬田やすひろ |