隠し剣孤影抄 隠し剣秋風抄
十七人の「武士の矜持」抄録1 隠し剣秋風抄「盲目剣谺返し」 勝つことがすべてではなかった。 ◆あらすじ 抄録2 隠し剣孤影抄「臆病剣松風」 ――武士が、なんといううろたえようだろ。と思っていた。このとき満江の心の中に、むくりと頭をもたげたものがあった。 抄録3 隠し剣孤影抄「臆病剣松風」 新兵衛は、一枚の柔軟な壁と化し、刺客はそこから一歩も踏み出すことが出来ないでいた。 抄録4 隠し剣孤影抄「隠し剣鬼ノ爪」 咲きほこっている山あじさいの花のようだった狭間の妻にくらべれば、きえはまだ薄みどりのゆりの蕾にすぎない。だが、やはり花だ。 出久根達郎が読む『隠し剣孤影抄』『隠し剣秋風抄』 「隠し剣」の正体 ◆歴史を知る 太平の世の「武士の生き方」 菅野覚明 抄録5 隠し剣孤影抄「女人剣さざ波」 小さな波が岩を洗い、長い年月の間に、 抄録6 隠し剣秋風抄「酒乱剣石割り」 その間に、睡魔だけでなく 抄録7 隠し剣秋風抄「偏屈剣蟇ノ舌」 庄蔵の剣は、さながら鈍重な蟇が | ◆絵で見る 鶴ケ岡城本丸 監修 鶴岡市郷土資料館/イラスト 香川元太郎 「隠し剣」再現 牧 秀彦 十七の「隠し剣」一覧 西島襄治 ◆藤沢周平かわら版(5) 藤沢周平をしのぶ「寒梅忌」 ◆作品の舞台を訪ねる『隠し剣孤影抄』『隠し剣秋風抄』 ◆文庫紹介 [連載] 藤沢文学を読み解く(5) 武士の「一分」とは、なにか 松本健一 江戸の暮らし基礎講座(5) 得をした一文の価値とは? 竹内 誠 海坂の食卓(5) ハタハタの湯上げ 石塚 亮 藤沢周平 この一冊(5) 『又蔵の火』 シンプルだからこそ、伝わる思い 廣山 望 「熈代勝覧」を歩く(5) 仏師・汁粉屋・指物屋・仕出屋 小澤 弘 綴じ込み付録 蓬田やすひろ |