天保悪党伝
闇に華咲く色と悪抄録1 天保悪党伝「蚊喰鳥」 直次郎は三千歳はどうしているだろうと思うと、気持が煮え立つように焦って来る。 ◆あらすじ 抄録2 天保悪党伝「闇のつぶて」 闇の中に、男がころがる音がした。 抄録3 天保悪党伝「赤い狐」 赤犬のようなものが、すばやく獲物を横取りすると、あっという間に走り去ったのである。 抄録4 天保悪党伝「赤い狐」 「まだ、帰るには早うありんす」と三千歳が拗ねた。 町田 康が読む『天保悪党伝』 全員が敗者の物語 ◆歴史を知る 内面に「近代」を所有したピカレスク 野口武彦 ◆絵で見る 吉原仲の町 監修・文 岩切友里子/イラスト 石井 弁 抄録5 天保悪党伝「泣き虫小僧」 ――かなしいおひとだなあ。 抄録6 天保悪党伝「三千歳たそがれ」 「おれも悪なら金子市も悪。おれたちはそのようにしか生きられねえのだ。おめえがいちいち気に病むのはよしな。いいか」 抄録7 天保悪党伝「悪党の秋」 河内山のゆすり話を聞いて悪党の血がざわめき出したのか、徐々に生気が甦るのが窺われた。 抄録8 天保悪党伝「悪党の秋」 「三千歳に会いましたかい」 | ◆歴史を知る 『天保悪党伝』の虚と実 高橋 敏 ◆藤沢周平かわら版(15) 地図で楽しむ藤沢作品 ◆作品の舞台を訪ねる『天保悪党伝』 ◆文庫紹介 ◆藤沢周平の面影 クラシックから演歌、ポップスまで [連載] 藤沢文学を読み解く(15) 「ごくまっとうな悪」というイロニー 松本健一 江戸の暮らし基礎講座(15) 深川へ文を届けるには 竹内 誠 海坂の食卓(15) こごみの味噌和え 石塚 亮 藤沢周平 この一冊(15) 「たそがれ清兵衛」「たそがれ清美」と読みかえて 辻元清美 「熈代勝覧」を歩く(15) 京の紅問屋・玉屋の江戸店 小澤 弘 |