喜多川歌麿女絵草紙 日暮れ竹河岸
浮世絵を彩る女たち抄録1 喜多川歌麿女絵草紙「さくら花散る」 歌麿は焼筆を置いて腰をずらすと、女の手を握った。 ◆あらすじ 抄録2 喜多川歌麿女絵草紙「さくら花散る」 「わたしは好きなものを、好きなように描きたいから絵師になった。いまさら好きでもない役者なんぞ描きたくありませんな」 抄録3 喜多川歌麿女絵草紙「霧にひとり」 「誰ですか。その男は?」 抄録4 喜多川歌麿女絵草紙「夜に凍えて」 ここからもう一度何か新しいものを掴むか、それが出来なければ筆を折るかすればいいのだ。 後藤正治が読む『喜多川歌麿女絵草紙』 表現者の厳しさと哀しさ ◆歴史を知る 蔦屋重三郎と歌麿、写楽 松木 寛 抄録5 日暮れ竹河岸 「そこで、何をしていやんす?」 抄録6 日暮れ竹河岸 店の方からおぼくれ坊主のとなえごとがひびいて来る。じっと耳を澄ましているうちに、おくには少しずつ顔色が変るのを感じた 抄録7 日暮れ竹河岸 広重「名所江戸百景」より 借りられるところは借りつくして、切羽つまってたずねたのだが案の定だった。恥を掻いただけだった。 | 抄録8 日暮れ竹河岸 広重「名所江戸百景」より 「もし」とみちは背の高い男に声をかけた。拾い上げた物は、袂落としと呼ばれる煙草入れである。 ◆絵で見る 『日暮れ竹河岸』 ◆歴史を知る 広重の「名所江戸百景」 浅野秀剛 ◆藤沢周平かわら版(23) 鶴岡のローカル電鉄と藤沢さん ◆作品の舞台を訪ねる『喜多川歌麿女絵草紙』『日暮れ竹河岸』 ◆文庫紹介 [連載] 藤沢文学を読み解く(23) 「浮世絵」という風景の底に 松本健一 江戸の暮らし基礎講座(23) 連が作り出す自由な世界 竹内 誠 海坂の食卓(23) 焼いた小鯛 石塚 亮 藤沢周平 この一冊(23) 『刺客 用心棒日月抄』 時代物につまっている永遠のテーマ 中村獅童 「熈代勝覧」を歩く(23) 江戸のエコロジー・紙屑買い 小澤 弘 |