近代は精神病者を「確立」してきた時代。かつては病者は共同体の中で祈祷等での治癒を目指したのに、監察あるいは収容され、また宗教者は精神鑑定の対象になっていった。狐憑きから現代のノイローゼ、心の病、自殺、病者たちの社会参加まで、多様な事例に7人の研究者たちが迫り、犯罪と精神病をめぐって積極的に発言している芹沢一也が総括する。
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