七回忌を機に、血のかよった〈人間を通しての歴史学〉「萩原延壽の世界」集大成。文庫化が始まった『遠い崖』を除く代表作を毎月刊行予定。歴史家萩原は、丸山真男らに並ぶ教養・学識の深さとともに、叙述の美しさで定評がある。初回配本の1は、長らく品切れだった吉野作造賞受賞『馬場辰猪』。知識人の孤独、転向と亡命を描ききった著者会心の第一作。付録としてこれまで未収録の論考も。解説は宮村治雄。
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