キーワード入力値
10000 件以上該当しております。
キーワード
キーワードからさらに絞り込んで検索
詳細条件設定
条件設定する
ISBN ハイフンを入れず半角でご記入ください
発売日
販売状況
電子書籍
カテゴリ
ジャンル
分類で絞り込み
870円(本体価格)/957円(税込価格)
日本経済の「一人負け」、 男性が女性を「買い叩く」日本の性風俗業界……。 なぜ彼女らは、海外で身体を売ることを選ぶのか。 経済停滞により「もっと稼ぎたい」と海外に目を向ける人が増えている。 それは、性風俗業界も例外ではない。 不法就労・国外退去のリスクを背負ってまで、何が彼女たちを駆り立てるのか。 仕事内容、出稼ぎに至る経緯、暮らしぶりなどを詳細に綴る渾身のルポ。 日本の風俗に嫌気が差しアメリカへ。 パパ活で月収は平均2万ドル 行く当てもなく渡米。 フリーターから、年収12万ドル 「たぶん私、本当は孤独なんだと思う」 渡豪し3か月で300万円を稼ぐ元派遣社員 長引く不況に生活苦、業界の働きづらさ、生きづらさ、承認欲求、先の展望が描けないこと―出稼ぎに至る背景には、さまざまな問題が絡み合っている。その一つ一つは、決して特殊なものではなく、誰もが肌身で感じたことがある問題ではないだろうか。
900円(本体価格)/990円(税込価格)
個人化の時代における「結婚・未婚・離婚」は何を意味するか? 3組に1組が離婚し、60歳の3分の1がパートナーを持たず、男性の生涯未婚率が3割に届こうとする日本社会はどこへ向かうのか? 家族社会学の第一人者が、少子化難婚社会の課題に挑むリアルな提言書。
870円(本体価格)/957円(税込価格)
「財務3表」の考え方で「管理会計」を読み解くと、どうなるか。原価計算、損益分岐、キャッシュフロー・マネジメント……。お馴染みの会計テーマが独特の視点で解説されていく。経営目線からの投資評価や事業再生の分析は「実践活用法」からほぼ踏襲。まったく新しい「管理会計本」が誕生!
900円(本体価格)/990円(税込価格)
ウクライナで、パレスチナで命が失われ、世界大戦はすぐそこにある。ビッグデータを餌に進化するAIは専制者と結びついて自由社会を脅かし、人間の価値や自律性すら侵食しかねない。テクノロジーが進むほど破壊的で不確実になる未来──世界最高の知性が全方位から見通す。
1050円(本体価格)/1155円(税込価格)
日本の北方に、ロシアの「核要塞」が広がっている――。 人知れず極東で進められているロシアの核戦略を、超人気軍事研究家がロシア軍内部資料と衛星画像インテリジェンスから明らかにする。 さらにウクライナ戦争と極東ロシア軍との関わり、日本のあるべき対ロ安全保障政策についても解説。 <目次> はじめに 地政学の時代におけるオホーツク海 要塞の城壁にて――P−3Cのいる空/逆さ地図の今昔/「聖域」としてのオホーツク海/地政学の逆襲/本書の構成とアプローチ/本書を読む上での基礎知識/「普通の潜水艦」と原子力潜水艦─SSBN、SSGN、SSN/核戦力の背骨としてのSSBN/ロシア軍の構成と兵力 第1章 オホーツク海はいかにして核の聖域となったか スターリン兵学をめぐって─日ソ陸上国境の消滅/終わり、そして続き/消耗戦略論と破壊戦略論/「軍事革命」とフルシチョフ政権期の核戦略論/冷戦下のソ連海軍─進まない海軍力の強化/SSBNの登場/米本土を狙え/667A型の配備と飛躍的に伸びる核攻撃能力/宿敵・SOSUS/新冷戦の悪夢─ゲーム・チェンジャーとしての667B型/氷の鎧の悪夢/RYaN作戦/デッド・ハンド/絶頂期に達するSSBN艦隊─冷戦期最後のSSBN:667BDR型/怪物の咆哮/二つの聖域/水中のスパイたち/地理と音から見る聖域─聖域の広さと深さ/気象の重要性/潜水艦長たちの苦闘/SOSUS対「ツェントル19」 第2章 要塞の城壁 要塞の外堀─引き籠もり戦略/オケアン70演習/1974年という画期/日本メディアを賑わすソ連艦/海峡をこじ開ける/広がるソ連海軍の活動範囲─「オキナーワ、ナガサーキ!」 /第17作戦戦隊/パンツを何枚持って行くか/ソ連海軍のインド洋展開をめぐる謎/内堀としての千島列島─内堀の三つの機能/手薄だった内堀/北方領土へのソ連軍再配備/シムシル島:カルデラに建設された秘密潜水艦基地/静かなる「キロ」/要塞の眼・耳・神経─極東におけるレーダー覆域/ソ連版SOSUS/超長波通信システム/米海軍の目に映った要塞─ミラー・イメージ/要塞なんてあるのか?/要塞論争の決着/変化する日米の防衛戦略/A2/ADか能動防御か  第3章 崩壊の瀬戸際で 夢の終わり─放棄される日本海の聖域/「金も、名誉も、将来もない」街/崩れゆく城壁/原潜解体という難問/艦隊を支えるパトロンたち/困った時の神頼み/冷戦後のロシアと核抑止─核兵器依存の強まり/ドゥーギンの「縮小版超大国」論/ココーシンの聖域整理構想/核戦力をめぐる軍内部の暗闘/存亡の危機に立つオホーツク海の聖域?セルゲーエフ=クワシニン論争の終わり/聖域を救った(?)プーチン/核軍縮で高まるSSBNの役割/難航、955型/老いゆく原潜艦隊 第4章 要塞の眺望 復活─再び、海へ/大演習から読むロシアの極東戦争シナリオ/英雄たちの到来/太平洋艦隊SSBN部隊の将来像/掘り直される外堀/内堀をめぐる動き/カムチャッカに秘密工作潜水艦部隊が?/衛星画像で読み解くロシア原潜艦隊─ロシア原潜の根城を宇宙から覗く/「物騒な潜水艦基地」/核の弾薬庫/潜水艦の墓場/原子力潜水艦の活動状況を暴く─衛星画像の読み方/SSBNの行動パターン/訓練か?パトロールか?/カバーし合う(?)二つの艦隊/航行警報と公刊資料が明らかにする太平洋艦隊大演習の実像/ひっそりと行われる核抑止パトロール 第5章 聖域と日本の安全保障 核戦略理論から見た現在のオホーツク要塞─「抑止の信憑性」をめぐる問題/三つのシナリオ/「裏マニュアル」は存在しない/核エスカレーションに関するロシアと米国の「認識」/聖域とウクライナ戦争/要塞の戦い方─揺らぐ「戦闘安定性」/柔らかな背後/オホーツク要塞の城壁とウクライナ戦争/「カリブル化」されるロシア海軍/日本の対ロシア戦略を考える─ロシアは日本のどこを叩くか/「感じの悪い未来図」/対露抑止力をどう構築するか おわりに─縮小版過去を生きるロシア 桜の園/アバチャ湾と東京湾/競合的共存 あとがき あるいは書くという行為について
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
2024年2月14日~5月27日まで、六本木の国立新美術館にて開催決定。 これを見逃したら、次いつ見られるか分からない名作が揃っている! 20世紀のアートの巨匠・マティスを巡る大規模な回顧展が開催される。4m×8mの大作《花と果実》が日本初公開のほか、集大作「ロザリオ礼拝堂」内部空間を原寸大で会場内に再現! 出品作品の鑑賞のヒント、マティスの生涯解説など、初心者向けのガイド本。 CONTENTS ・エッセイ 松任谷由実が出会った ロザリオ礼拝堂 マティスの光 ・インタビュー竹中直人 「観る」ことによって「描く」という衝動を与えてくれるマティス ・『13歳からのアート思考』の著者末永幸歩が教えるもっともっと自由になろう!アート鑑賞教室 ・そうだったのか! 西洋美術史の初級講座 ・マティスが情熱を注いだ仕事 その1 ロザリオ礼拝堂の設計 ・建築家・中村好文 インタビュー「光の宝石箱 ロザリオ礼拝堂への旅」 ・Column 画家たちの教会建築 ・マティスが情熱を注いだ仕事 その2 ハサミで描く アートになった切り紙絵《花と果実》 ・Column 初来日《花と果実》切り紙絵の修復 ・銀色の光が降り注ぐ ニース・マティスさんぽ ナカムラクニオ ・マティスが情熱を注いだ仕事 その3 本をまるごと制作《ジャズ》 ・Column 「ヴェルヴ」世界一美しい本 文・ナカムラクニオ ・展覧会観どころはココだ!(1) 女性美の本質に到達《ブルー・ヌードⅣ》 ・「赤の画家」笹尾光彦インタビュー ・展覧会観どころはココだ!(2) 映画のようにセットを作って描く《赤い小箱のあるオダリスク》 ・展覧会観どころはココだ!(3) 書道的な線で描く《大きな顔、仮面》 ・書道家 原愛梨 インタビュー ・Column マティスとその時代 ・展覧会観どころはココだ!(4) 黒を主役にしたマティス《ザクロのある静物》 ・国立新美術館 主任研究員 米田尚輝 インタビュー「約50 年間の線と色の試行錯誤」 ・来日しないマティス・ギャラリー― 作品解説 近藤萌絵 ・唐仁原教久のイラストで辿るマティス84年の物語
1800円(本体価格)/1980円(税込価格)
私は、紫式部と具平親王との関係が気になって調べ、その生涯をたどることにしたのが、本書を書くきっかけとなった。二人は血縁関係にあるだけではなく、父為時は長く具平親王の家司として仕え、おじの為頼は、具平親王や藤原公任らとも強い友情関係で結ばれていた。すると、具平親王や公任は、若いころの紫式部を知っていたはずで、深いかかわりが想像されてくる。紫式部は父に伴われて具平親王邸に出入りし、漢籍とは異なる多様な知識を吸収し、物語にも目覚めたのではないか。  具平親王は六条の宮と称され、その邸宅は「桃花閣」とも「千種殿」とも呼ばれ、庭には季節ごとの草花が植えられていた。文人たちが集まっての詩歌の会も催されており、紫式部は身近に見聞きもしていたことであろう。このようにたどると、光源氏の六条院のモデルになったのではないかと思われ、紫上の春の御殿や秋好中宮の秋の御殿も連想されてくる。新しい視点として、注目される。(「はじめに」より)
1200円(本体価格)/1320円(税込価格)
子どもが喜ぶかわいいデコべんとうを紹介。楽しいデコアイデアは200レシピ以上。プロセス写真付きで、デコ初心者でも簡単に作れます。誕生日やハロウィーン、クリスマスなどのイベント時に大活躍のおべんとうアイデアも豊富に収録しています。 Part1 子どもが喜ぶかわいいデコべんとう ハート抱っこべんとう/パンダおにぎりべんとう/にわとり親子のべんとう/ひまわりご飯のべんとう/ラブレターべんとう/パトカーべんとう/焼きそばべんとう/お魚サンドべんとう/ハートのオムライスべんとう/クマさんハンバーグべんとう/ひこうきべんとう/コーン巻きおにぎりべんとう/ナポリタンべんとう/はりねずみべんとう/レインコートおにぎりべんとう/恐竜べんとう/カタツムリのお好み焼きべんとう/オムハムべんとう/郵便車おにぎりべんとう/スパムおにぎりべんとう/グラタンべんとう/柴犬いなりのべんとう/3種のロールサンドべんとう/お花のカレーご飯べんとう/のり巻きロードべんとう/栗ご飯べんとう/そぼろべんとう Part2 かわいいデコおかずバリエーション 簡単! まるおにぎりバリエ/簡単! どうぶつおにぎりバリエ/くいしんぼうおにぎり/アイスクリームいなり/桜でんぶおにぎり/ロールサンドアレンジ/型抜きサンドイッチ/肉&野菜の主菜バリエ/すきまに入れたいミニデコおかず/かわいいミニどうぶつおかず/うずらのミニデコおかず/おいものミニデコおかず Part3 イベントべんとう&デコアイデア 誕生日ケーキべんとう/夢いっぱいボックスサンド/ケーキふうサンドイッチ/ひな人形のオムライスべんとう/こどもの日べんとう/ハロウィンおばけべんとう/ハロウィンまるおにぎりバリエ/おばけパンバリエ/クリスマスべんとう/クリスマスロールサンド/クリスマスの定番ミニデコ/運動会べんとう
890円(本体価格)/979円(税込価格)
シリーズ累計50万部突破! 黒魔術師カオスの脱獄後、花森町では奇妙な事件が次々と起きる。恋をかなえるアプリから放たれる呪い、銅を金に変える錬金術師、20人の生贄を捧げれば病気を治すという男……。「魔術なんて存在しない。科学で説明できるはずだ」。そう語る真実と黒魔術師の対決が始まる!
880円(本体価格)/968円(税込価格)
元同心のご隠居・森口慶次郎は、花ごもろでただ食いを働いた大吉のため仕事探しに奔走する「理屈」、寺で皺だらけの私娼に声をかけられ、仕舞屋に連れ込まれるが……「三姉妹」など短編8編収録。NHK時代劇にもなった傑作時代小説シリーズ!
700円(本体価格)/770円(税込価格)
作家夫婦は病と死に向き合い、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶に苦しみ、その後を生き抜く。大反響を呼んだ朝日新聞連載のエッセイ。文庫化に際し、夫の藤田さんが亡くなってから3年10カ月、現在の心境を加筆。解説は林真理子氏。
800円(本体価格)/880円(税込価格)
「魔王谷」と呼ばれる峻嶮な頂きとそこにそびえ立つ城。彼の地へ行き戻ってきた者はいないと言う。「宝探し屋」のダナム、ラジュ、セイゲン、タギギ4兄弟は城を目指す。彼らとDがその城で出会うものとは──。
1200円(本体価格)/1320円(税込価格)
1939年9月1日、英仏と同盟を結ぶ「軍事大国ポーランド」に攻め込んだドイツは、わずか1カ月で掌握。ヒトラーとスターリンの密約により同国を分割併合する。「第二次世界大戦の発火点」とされる戦いの核心に迫る戦記ノンフィクション。
1100円(本体価格)/1210円(税込価格)
「眩いばかりの一冊 未来がどのように発展し生まれるのか、 新結合を超える視点を得たければ まずはこれを手に取るべし」 ――安宅和人氏(慶應義塾大学環境情報学部教授・LINEヤフー株式会社シニアストラテジスト/『イシューからはじめよ』『シン・ニホン』著者)推薦! 「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」――。人類の文明を劇的に変化させた、これらの6つの大発明に寄与したのは歴史に名を残した一握りの偉人だけではない。 むしろ、名もなき市井の人びとが目の前の問題と格闘するなかで予期せず生まれた。もちろん、思いがけない外的影響も無視できない。「ぜいたく品」が「あたりまえのもの」になるまでの苦労の道程、そして奇跡とは。著名人から知られざるアマチュアまでさまざまな発明に光を当てながら人類進化の歴史をひもとく、まったく新しい世界史の物語。  単行本刊行時、新聞やビジネス誌など数々の書評で取り上げられ、科学者からビジネスパーソンまでを魅了し続けた一冊が待望の文庫化! 《解説・安宅和人》 ■序章  ロボット歴史学者とハチドリの羽 ハチドリの羽はどうやってデザインされたのか? 世界を読み解く「ロングズーム」 ■第1章 ガラス ツタンカーメンのコガネムシ ガラスの島 グーテンベルクと眼鏡 顕微鏡からテレビへ ガラスで編まれたインターネット 鏡とルネサンス ハワイ島のタイムマシン ガラスは人間を待っていた ■第2章 冷たさ ボストンの氷をカリブに運べ 氷、おがくず、空っぽの船 冷たさの価値 氷によってできた街 人工の冷たさ イヌイットの瞬間冷凍 エアコンの誕生と人口移動 冷却革命 ■第3章 音 古代洞窟の歌 音をつかまえ、再生する ベル研究所とエジソン研究所 勘ちがいから生まれた真空管 真空管アンプ、大衆、ヒトラー、ジミヘン 命を救う音、終わらせる音 ■第4章 清潔 汚すぎたシカゴ ありえない衛生観念 塩素革命 清潔さとアレルギー きれいすぎて飲めない水 ■第5章 時間 ガリレオと揺れる祭壇ランプ 時間に見張られる世界 ふぞろいな時間たち 太陽より正確な原子時計 一万年の時を刻む時計 ■第6章 光 鯨油ロウソク エジソンと“魔法”の電球 “天才”への誤解 ピラミッドで見いだされた光 スラム街に希望を与えたフラッシュ 一〇〇リットルのネオン バーコードの“殺人光線” 人工の“太陽” ■終章 タイムトラベラー 数学に魅せられた伯爵夫人 一八〇年前の“コンピューター” 隣接可能領域の新しい扉 スティーブン・ジョンソン(Steven Johnson) 影響力のあるさまざまなウェブサイトを立ち上げ、また、PBSとBBCのテレビシリーズ『私たちはどうして現在にいたったか(How We Got to Now)』の共同制作者であり、司会も務めている。著書に、『感染地図』『世界を変えた6つの「気晴らし」の物語』『世界が動いた「決断」の物語』『世界を変えた「海賊」の物語』『EXTRA LIFE』など多数。妻と3人の息子とともに、カリフォルニア州マリン群とニューヨーク市ブルックリンで暮らしている。 大田直子(おおた なおこ) 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒。訳書に『音楽嗜好症』『隠れていた宇宙』『人類とイノベーション』『においが心を動かす』『脳は世界をどう見ているのか』『神のいない世界の歩き方』『「こころ」はどうやって壊れるのか』『善と悪の生物学』など多数。
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
俳優・長井短、初の小説集! 私たちは何度も同じ夜をなぞり続ける──。変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、アップグレードする時代についていけない女子高生を描く「万引きの国」、短編「犬山くん」を収録。
1700円(本体価格)/1870円(税込価格)
はかなく移りゆく濃密な生の営み。 人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、 生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。   * * * ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。 両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。 河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦……。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 Ⅱ」。 四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛する希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた「川のある街 Ⅲ」。 〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編を収録。