1800円(本体価格)/1980円(税込価格)
イタリアに美術を学ぶために留学している香田節子は、行方不明となった担当教官を探すうち、現存しないとされていたイタリアの国民文学・ダンテの『神曲』の直筆原稿の存在を知る。
だがその内容は改竄されていた――。
いかなる意志のもと『神曲』は改竄され、“偉大な”哲学者、天文学者、文学者たちの名が抹殺されたのか――。
明らかになってゆく知られざる史実。
そして十九世紀の芸術家であるロダンが“真実の歴史”を世に問うため、「地獄の門」を作成した事実にまでたどり着くのだが――
コペルニクス、ガリレオ、ロダンらと「権力」の相剋を描き出す、歴史サスペンス。
落ち着いた筆致ながら、知的好奇心を強烈に掻き立てる作品。『神曲』を隅々まで読み返したくなった。
――ダン・ブラウン著『インフェルノ』/訳者・越前敏弥
壮大な物語に酔いしれた。歴史は常に勝者の手にある。焚書坑儒で失われた知識が、世界的ベストセラーの中に隠されていたとは!
――「HONZ」副代表/書評家・ 東えりか
ダン・ブラウン著『インフェルノ』訳者・越前敏弥氏。ノンフィクション書評サイト「HONZ」副代表、書評家・ 東えりか氏。激賞!
イタリア在住の才媛による、企みにみち満ちたデビュー作。