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1800円(本体価格)/1980円(税込価格)
120年にわたる近代オリンピック史上には、 スタジアムの内外で繰り広げられた、 無数のドラマがあった――。 1896年の第1回アテネ大会は参加者約240人中200人がギリシャ人、「金メダル」は銀製だった。第2回で女性が初参加し、第4回でメートル法が採用され、第5回で初めて金栗四三ら日本人が出場・・・・・・。 いまやオリンピックは120年以上を生き延び、出場選手は延べ15万人を超える。政治や時代を背景に、スタジアムの内外で、無数のドラマが繰り広げられてきた。 第1回アテネから第31回リオまで夏の全大会を、エピソードをつなぎつつ、出場日本人を切り口に物語に仕立てる。「アマチュアリズム」「ドーピング」「ジェンダー」など、現在につながるテーマも盛り込んで語り下ろした増補改訂版。序として「三つの『東京オリンピック』」を収録。 「ついに迎えた東京オリンピックで、日本のスポーツは世界に向けて敗戦からの復興をアピールした。円谷がマラソンで掲げた日の丸は、日本が金栗四三から求め続けてきた念願であり、ベルリン・オリンピックの孫基禎の苦い思い出を糊塗する誉れだった。新たな時代の幕開けの、はずだった。ではなぜ、円谷幸吉は死んだのか」(「三つの『東京オリンピック』」より)
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
開国後の日本は外国人からさまざまなスポーツを学び、それらは全国津々浦々に普及した。なかでも「走る」ことで国際的舞台への参加・活躍を夢見た近代日本は、やがて世界に例のないかたちの「マラソン大国」となってゆく。参加者1万人超の規模のフルマラソン大会が多数あるのは日本だけ。マラソンをテレビ中継するのも、メディアの利権が絡むのも特異だ。
日本初参加のストックホルム・オリンピックで走った金栗四三、東京オリンピックの銅メダルののち自死した円谷幸吉、その後の瀬古利彦、中山竹通など、日本のマラソンを世界に導いたランナーたちは何を想って走ったのか。いま、日本のマラソンは低迷し、世界のトップ集団から置いていかれる一方で、国内はマラソンブームに沸き、多くの市民ランナーたちが走っている。日本人にとってマラソンとは何か。本書は近代マラソンの歩みを振り返り、時代性、我が国の国際性、スポーツ観を考察する。
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
第1回アテネ大会は参加者約240人中200人がギリシャ人、「金メダル」は銀製だった。第2回で女性が初参加、第5回で初めて日本人が出場……。オリンピックはその時代、その国の状況を映し出す。北京前の全28大会で、参加者の数だけあるドラマを、出場日本人を切り口に物語る。アマチュアリズム、ドーピング、ジェンダーなど、現在につながるテーマも盛り込む。全日本人入賞者データつき。北京五輪がもっと楽しくなる一冊!