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1700円(本体価格)/1870円(税込価格)
長寿社会という「最先端」の時代を生きる私たちに、道しるべとなる「老衰介護看取り小説」の誕生! 老い、病、死にちかづくこと。じつはたっぷりした意味がある! 中島京子さん推薦! 老いとの闘い。死支度。「死下手」の一茶の俳句が、認知症のお父さんを支える。 家族のじたばた、いらだち、せつなさも、どこか飄々とした俳諧のようだ。 * 元中学教師の恭輔は80代後半には認知症になり、骨折をきっかけに4年前からは在宅介護を受ける身の上だ。通称「かんたき」看護小規模多機能型居宅介護の看護師、介護士が自宅でのサポートをしているが、妻にとっては老老介護、かかわる子どもたちも還暦前後でらくではない。 オムツとトイレの大惨事、認知症の薬などを試みるが、次第に出来なくなってくることが増えていく。万一の場合には救急車をどうする? 96歳で息をひきとるまでの20日間、家族や介護者はどのように備えるのか。誰にとってもひとしく迎える最期はどのようなものなのか。死ぬときはどうなるのか。 そしてその日は信じられないほど「あっさりと」やってきたのだ。 * 老いや死も庶民の視線で、見捨てない温かさに満ちた、一茶の句が老境の恭輔を、そして周囲の人々を励まし続ける。 自分ごととして必ず来る老い、病、死をやわらかく問いかける、先を照らす小説。 目次から  一 三度目の危篤 二 トイレ地獄 三 先生と呼ばれて 四 みんな先に死んでいく 五 何もできない 六 ついのすみか 七 思い出の中の人   八 この世とのつながり 九 死ぬのにもってこいの日 一〇 その朝は、あっさりと 
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
文藝賞受賞から10年、「その後の結婚小説」という新境地! 結婚、離婚、非婚、事実婚を問いかける本格長編小説。 多くの恋愛小説が書かないその先を見つめる‥‥ 離婚に踏み切れない作曲家の妻・梓の微妙な気持ちの揺れと、結婚のメリットを探しながら生活を淡々と営む専業主婦・百合子のたくましさが、絡み合いながらビビッドに描かれていく。ストーリー展開は静かながら、そのリアルさゆえに読み手を飽きさせない。誰がどこで「愛という名の切り札」を使うのか、果たして愛は切り札になるのか、がこの小説の読みどころの一つである。 非婚を選ぶ娘・香奈と、事実婚で進む若い作曲家・理比人の生き方にも説得力があり、結婚の形がこの先どう変わっていくのか、余韻を残すエンディングも魅力。 ◯愛という名の切り札 目次 1 おかあさんさあ、結婚してなにかいいことあった? 2 どうして結婚するとしあわせになれると信じていたのだろう、なんの根拠もなく 3 いちばんきれいだったとき、なにをしていましたか? 4 もう一度生き直したいんだ、と彼は言った 5 多く愛した方が負ける。それが結婚というゲームのルールです 6 一人で生きる。それもいい。二人で生きる。それもいい。 その二つをかなえるのが新しい結婚になるはずだ
1500円(本体価格)/1650円(税込価格)
介護する女の実感満載! 文藝賞受賞作『おしかくさま』で本格的にデビューした実力派作家が、実体験にもとづいて「世間体」の影響力を描いた新たな「介護・看取り」小説。 再婚を機に東京から地方都市に移住した桃子を待っていたのは、長男の嫁としてかかわる義理の父の介護だった。アルツハイマー病の夫を三年老々介護した義理の母がついに白旗を上げたとき、「長男だからおやじを引き取るべきだ。ホームに入れたら世間がなんと言うかわからない」と夫に言われて桃子は悩む。介護の押し付け合い、グループホーム入所後のケア、入院先での付き添い、老健施設への移行。何が正解かわからないまま、しかたなく介護を続ける桃子の前に、必ず世間体が姿を現す。 義父を在宅介護する友人の恭子、育児と仕事と介護の三つ巴につぶされそうになる瞳、死んだ夫の両親に家政婦のように扱われている静子。この三人も、長男の嫁として介護を背負わされ疲れきっていた。血がつながっていないからこそ、嫁たちは世間の視線が気になって介護を投げ出せない。 やがて時とともに衰弱してゆく義父の最期を通じて、桃子は、寿命を生き切るその姿に心を動かされ、老いの力強さを肌で知る。人生を終えるのは一大事業なのだ。