キーワード入力値
該当数は 9 件、全 1 ページです。
キーワード
キーワードからさらに絞り込んで検索
詳細条件設定
条件設定する
ISBN ハイフンを入れず半角でご記入ください
発売日
販売状況
電子書籍
カテゴリ
ジャンル
1700円(本体価格)/1870円(税込価格)
はかなく移りゆく濃密な生の営み。 人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、 生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。   * * * ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。 両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。 河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦……。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 Ⅱ」。 四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛する希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた「川のある街 Ⅲ」。 〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編を収録。
620円(本体価格)/682円(税込価格)
読むことと、書くことにあけくれて暮らす著者の日常は、現実を生きている時間より、物語のなかにいつ時間のほうがはるかにながい。散歩も、旅も、お風呂も、その延長のなかにある。 掌編小説と 全身で拾い集めた世界じゅうの瑣末なものものについて書かれた文章たち。著者の創作と生活の「秘密」がひもとかれるスリリングな散文集。 「すばらしい本を一冊読んだときの、いま自分のいる世界まで読む前とは違ってしまう力、架空の世界から現実にはみだしてくる、あの途方もない力。それについて、つまり私はこの散文集のなかで、言いたかったのだと思います」(あとがきより) 目次 【Ⅰ】 書くこと 無 題 秘 密 「飛ぶ教室」のこと パンのこと 食器棚の奥で 二〇〇九年の日記 地味な小説 運ばれてくるもの 透明な箱、ひとりだけでする冒険 神秘のヴェール 【Ⅱ】 読むこと 読書ノート 模索と判断 ―― 私の人生を変えたこの小説 自 由 マーガレット・ワイズ・ブラウンのこと 奇妙な場所 川上さんへの手紙 絵本の力 あのひそやかな気配 本たちのつくる陰翳の深さ 辞書とおなじもの ―― 『ちいさなうさこちゃん』のこと 好きなもの ここに居続けること 代官山の思い出 ゆうべのこと 最近読んだ本 二十年目の近況報告 ―― 二〇〇八年秋のこと この三冊 こことそこ 荒井良二さんへの手紙 窓、ロアンの中庭 物語のなかとそと ―― 文学的近況 【Ⅲ】 その周辺 散歩がついてくる 上海の雨 外で遊ぶ 所有する街 でかけて行く街 街なかの友人 弦楽器の音のこ 子供の周辺(一) 子供の周辺(二) 遠慮をしない礼儀 かわいそうにという言葉 豆のすじ ―― 作家の口福 その一 インド料理屋さん ―― 作家の口福 その二 お粥 ―― 作家の口福 その三 ほめ言葉 ―― 作家の口福 その四 旅のための靴 蕎麦屋奇譚 エペルネーのチューリップ ―― 春 近所の花 ―― 夏 なでしこのこと ―― 秋 雪の荒野とヒース ―― 冬 “気”のこと 彼女はいま全力で あとがき 解説 小説家のなかとそと 町屋良平
700円(本体価格)/770円(税込価格)
いじめを受けた側、いじめた側、その友だち、家族、教師……。「いじめ」には、さまざまな“当事者”たちがいる。7人の人気作家が「いじめ」をめぐる人々の心模様を競作。胸の奥にしずかに波紋をなげかける、文庫オリジナルアンソロジー。 【収録作品】 ・学校で「はぶられる」ようになった親友への、変わらない友情と変化への戸惑いを描く。 「緑の猫」 江國香織 ・担任クラスで起きた不登校に向き合う女性教師、彼女自身も……。  「サークルゲーム」 荻原 浩 ・30年前、いじめられていた友人への消えない罪悪感と苦い記憶を思い返す。  「明滅」 小田雅久仁 ・受験に失敗した過去と、居場所のない水泳部の中で、少女は強くなろうともがく。  「空のクロール」 角田光代 ・同級生にいじめられている少年が、飛び降り自殺を図った先で目にしたものは?  「20センチ先には」 越谷オサム ・塾経営者として成功した小学校の同級生。イタい子だった彼女を取材することになり……。 「早穂とゆかり」 辻村深月 ・歌劇団のトップを目指す由美子と志乃の間に起きた事件の真相とは。  「メントール」 中島さなえ
1400円(本体価格)/1540円(税込価格)
「本を読むというのはそこにでかけて行くこと」──小説家は、どのように小説を読んでいるのか、また、著者にとって「書く」とは、どのような経験なのか? すべて初収録、過去15年以上にわたって書かれた掌編小説とエッセイから、江國香織の「秘密」がひもとかれる贅沢な一冊。
760円(本体価格)/836円(税込価格)
虫と話ができる幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母――。

危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。

静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた谷崎潤一郎賞受賞作。
1700円(本体価格)/1870円(税込価格)
虫と話ができる幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母――。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長編小説。
580円(本体価格)/638円(税込価格)
私たちは、いつまでも「あのころ」のままだ――。吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味、熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ、年上の女の細くて冷たい指の感触……。10人の女子高生がおりなす、残酷でせつない、とても可憐な6つの物語。少女と大人のあわいで揺れる17歳の孤独と幸福を鮮やかに描きだした、山本賞&直木賞受賞作に並ぶ短編小説集。
1200円(本体価格)/1320円(税込価格)
17歳の気持ちを、あなたはまだおぼえていますか?吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味、熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ、年上の女の細くて冷たい指の感触。10人の女子高校生がおりなす、残酷でせつない、可憐な6つの物語。
1600円(本体価格)/1760円(税込価格)
いまの学校を考えるとき、「いじめ」を避けて通れない。「いじめ」「いじめられ」両方の視点で、切実な現代の子どもの深淵を描く。新鋭の実力派作家7人の渾身の作品を集めた画期的アンソロジー。