「秋田県散歩」は、象潟の蚶満寺に、めずらしく戦友を訪ねるところから旅が始まる。菅江真澄、狩野享吉、内藤湖南など、清明無私で著者好みの先人を追う足は、南部との藩境近くまで伸びた。「飛騨の匠」の伝統、戦国期の支配者・金森氏の洗練、鉱山を背景にした富裕の跡を訪ねる「飛騨紀行」では、下界と隔絶した感のある高原の国ゆえに残る「品のよさ」を再確認する。
★のネット書店は、在庫のない場合や取扱いのない場合があります。
ご注文はお近くの書店、ASA(朝日新聞販売所)でも承ります。