「愛蘭土紀行」の旅は、いよいよ、いまなお妖精の棲む「アイルランドの中のアイルランド」に、足を踏み入れる。アラン島に象徴される荒れ地と英国支配のくびきが育んだ信仰、孤独、幻想……。そして、それらアイルランド的な性格なしには生まれ得なかった文学。「山河も民族も国も、ひとりの“アイルランド”という名の作家が古代から書き続けてきた長大な作品のようでもある」という感慨とともに旅は終点へ向かう。
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